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2014年3月23日 (日)

其十二 百五十字洒落本『江戸柄花之明暮(えどもようはなのあけくれ)』mixiつぶやき覚書

ご存知前書
江戸の戯作にやァ洒落本人情本滑稽本などがありやすがその内花魁女郎とのふれあいを描いた洒落本の真似事を目覚めのあくび寝入りの舟こぎの間の速書の一興お目にかなえばの仕合せでございやす

中間の看板羽織つた富造担ぎの夜楚者(そば)売りでかけをすゝりながら「コウ夜鷹の姐さんいつぺえおごろふかい親仁熱いぶッかけ姐さんに一杯ぐいづくりでこせえてやつてくんねい 夜鷹ちよ「ご馳になつていゝんかい今夜ァ時化てだめサありがとヨ 富「いゝッてことヨおれの残りもんだけどよけりァ酒もあるゼ
3月14日夜


深川櫓下岡場所なつめや女郎つぎ「ハイ起きたり起きたりせんど(船頭)さんがお待ちかねサ 日本橋駿河町呉服屋手代伊之吉「コウ邪険に起すねえ連れの亥佐たちやァ起きてッかなァ つ「さつき鳥渡(ちょいと)のぞいたヨ早くおしよまたお店(たな)しくじるヨ 伊「うるせえ帯よこせ つ「寝起きが悪ひヨ
3月15日朝


牛込弁天町いちやふや女郎たか「鳥渡(ちょいと)あんたどうしたンだいけふは滅法界様子がいゝヨ献上博多ぢやないかあッ分つた護国寺の突富あたッたンだネそうだらふネェ鼈甲の櫛を買つておくれよゥ 桶屋利三「早とちり すんねえ突富なんか当るけえやつと貯めて買つたのヨおめえの分はねえヨ た「情なしつめるヨ
3月15日夜


入谷山下けころあき前掛〆ながら「外で会つたら他人だヨ 日本橋富沢町古着甲州屋手代竹三「よく云ふゼついゝまゝた来てねッて云つたはかりぢやねへか傾城に真なしたァおめえのことだナ あ「なにが傾城だよふ小屋も持つてないくせに 竹「あたぼうヨ家なんて火事ンときしよつて逃げれねえもん持つもんか
3月16日夜

2014年3月14日 (金)

其十一 百五十字洒落本『江戸柄花之明暮(えどもようはなのあけくれ)』mixiつぶやき覚書

ご存知前書
江戸の戯作にやァ洒落本人情本滑稽本などがありやすがその内花魁女郎とのふれあいを描いた洒落本の真似事を目覚めのあくび寝入りの舟こぎの間の速書の一興お目にかなえばの仕合せでございやす

湯島切通甼(ちよう)たんご屋女郎あさ「あんた二度目だね 黒門町仕立職佐助「おぼえてゝくれたかい あ「おぼえてるよう黒飴くれたぢやないか頬ッぺた落ちるッてこれなンだと思つたヨ甘ひもんなんか食べたことないもん 佐「親方のお上さんが目黒不動へいつたみやげなんだ あ「あの味忘れられないヨ
3月5日夜


「コウおめえ明烏が啼いたぜ小舞貼職酉蔵相仇の肩をゆする根津門前丁はた屋女郎よし「そうかい眠ひンねえ 酉「禿みてえなこといつてねえでけえるから湯ゥいつぺえくんねえナ よ「禿だなんて酉さんは吉原の上等なとこ往つてンかい 酉「いゝから持つてきてくんねえナけふの帳場(仕事場)ァ遠いンだ急がにやァ
3月6日朝


遊び人与三郎「とつくに如月で梅は咲いたが桜はまだかいなト 深川芸者伊佐吉「ひやッこいヨゥやだねえ足ィつッこむンだからァ 与「悪ひわるひ鳥渡(ちょいと)布団であつためさせねえ伊達の素足も遊び人のつれえとこヨ 伊「また博打で負けたネ 与「あたぼうヨ丁半で勝つちやァお堅気様に顔向けできねえ
3月6日夜


上野山下岡場所けころ宿しの「お客さん起きとくれあたいも帰ンなきやァ 客野菜担売朝吉「なんだおめえは通ひかそこまで一緒に往くか し「冗談はやめとくれこゝ出たら赤の他人さまハイおさらばサ 朝「さばさばしてやがら前掛〆てけえる姿なんぞ長屋の嬶ァだぜコウまたくるゼ し「アイヨ縁があつたらネ
3月7日朝


池之端仲町べにや女郎けい「ォャ来てくれたンだどういふ風の吹きまわしかねえお見限りかと思つたヨ 下谷相生町指物職東二「からむなよう け「からみたくもなろうッてもんじやァないかいまたすぐ来るヨッていつてぱつたり姿見せないンだからもふふた月ぶりだヨどこほッつひて歩ッてたかわかッてたんだよふ浮気してたねその顔ハ
3月7日夜


池之端仲町べにや女郎けい「ォャ来てくれたンだどういふ風の吹きまわしかねえお見限りかと思つたヨ 下谷相生町指物職東二「からむなよう け「からみたくもなろうッてもんじやァないかいまたすぐ来るヨッていつてぱつたり姿見せないンだからもふふた月ぶりだヨどこほッつひて歩ッてたかわかッてたんだよふ浮気してたねその顔ハ
3月8日朝


神田明神下岡場所やまぶき屋女郎いさ「ネェおまいさんおかみさんハお持ちなんだよねえ 息子株長一郎「まだ独り身ヨ い「ほんのことかい 長「ほんにサ い「 住んでッとこ当てゝみやふか日本橋 長「近ひヨ室町サあきないハ分かるかい い「わからないようネェなんのお店なの
3月8日夜


深川櫓下女郎(ぢやうろ)すえ「うしまつさん聞いてもいゝかい 日本橋伊勢屋手代丑松「なにをでえ す「名前サあたいは末ッ子なんですえサおまえさんは丑歳生まれだらふデ木の松はなんでなの 丑「あつしも末ッ子だがその末はまつとも読むンで常盤の松をあてゝくれたマ親の餞別サもう船頭来てンなあばよ
3月9日朝


紙洗橋たもと反故紙梳き職人辰蔵「哥(あにィ)ことし吉原の桜の植込ァいつかねえ 兄貴株「駒込染井村の植木屋が葉が出るめえに花だけが咲く桜造ッたッて評判ヨそいでそいつが早咲きでヨことしァそれを中の町ィ植えるッて噂だゼ 辰「そいつァ豪気だそん時ァ倍も冷やかしといてゆつくな素見と洒落やしようヨ。
3月9日夜


根津前丁岡場所杵や女郎さと「ホラおまいさん起きなせえ今朝は帳場(普請場)だらふお茶淹れてきたヨ飲んで目ェ覚まして往ッとくれあたいンとこ泊まつたからおくれたなんて言われちやァ女郎の名折れ大工の帳場ァお武家の戦場サァ往ッたりいッたり 大工弥七「ありがとヨそれにしてもえれへとこ登楼(あが)ッちまつたナ
3月10日朝


浅布(麻布)広尾銘酒屋ひさご酌婦すぎ「お客さん見かけないお方だねえ 古川橋佐兵衛店(だな)納豆売り春吉「姐さんそりやァねへゼ裏だゼ す「あらいやだヨそうだつたねえ勘弁ネでいつだつた 春「これだァやつぱりおぼえちやァいねへンだてめえハ す「おこつちやゝだよ誰だつてド忘れつてあるだらふ
3月10日夜


下谷湯島岡場所ほふらいや女郎(ぢやうろ)さく「サ起きとくれ烏が啼くヨ 神田明神下佐久治店(だな)左官午蔵「やけに急かすなァ さ「そうだヨゆつくりしたけりやまた来ておくれヨ 午「そいでまた朝たゝきおこすか さ「ごめんヨ百姓の出だから毎朝暗ひうちに起こされてゝサ習ひ性なんだよう
3月11日朝


吉原稲本楼遊客暁雨「コレ起きなせえついにおめえと後朝(きぬぎぬ)の別れか 振袖新造幾松眠い目こすりながら「ゆン部花魁きいせんかつたでおすなァ 暁「いつそわしの方から花魁に言ひつけてえ幾のやつハ寝ぼけて体おッつけて名代(みようだい)が客の体ァさわるはご法度 ヨ 幾「アレつめりんすエ
3月12日朝


吉原中見世高木楼女郎初萩「主さんはご隠居さまでござんしよう 客表徳を柳風「そうだヨ 初「そいぢやァお住ひは向島でござんしよう 東「あたしハ根岸サ昼にやァ日があたンなくなるンで日没の里ッて言つてネ 初「半日村でにつぽりと聞きィしたが 東「そうそこだヨよく知つてるねえ日暮里サ
3月13日夜


深川不動地内岡場所みようか屋女良(じよらふ)きよ「ゆン部は荒れたねえ 屋根屋三治「おれがか き「ばァか春の嵐だヨどこか飛んでくとこあンぢやァないの 三「そうだとにかく親方ンとこ往かにやァ き「法被も股引も畳んであるヨ着たら湯ゥ呑んでお往きヨ 三「オォありがてえおめえは情がこいゼ
3月14日朝

2014年3月 5日 (水)

其十 百五十字洒落本『江戸柄花之明暮(えどもようはなのあけくれ)


ご存知前書
江戸の戯作にやァ洒落本人情本滑稽本などがありやすがその内花魁女郎とのふれあいを描いた洒落本の真似事を目覚めのあくび寝入りの舟こぎの間の速書の一興お目にかなえばの仕合せでございやす

「おはやふ起きなせえせんど(船頭)さんがきたヨ 深川女郎屋ありあけあき客の清三の肩をゆする 清「オォ連れァ起きたか あ「ふすま開けてごらんなちッと話し声がしてたから起きてンだらふサ 清「辰ゥ舟が来たとヨけえろォトふすま越しに怒鳴る あ「なんて声あッちァこれから寝るンだ目がさえらァ
2月20日朝


湯島下岡場所べにや女良(じよらふ)きち「明烏が啼かないねえ 連雀職清六「なんでえ早く追いだそふッてのか き「寝ぼけてやだヨ啼かなくていゝねッて言つたンだヨ 清「そふかァおめえ き「そふにきまつてるだらふあたいの清六さまだもの 清「ちッ烏が啼いちまつたぜえ き「お名残おしいヨ
2月21日朝

白山下岡場所女良そで「にいさん初めてだねえ 籠職吉蔵「オォよろしくたのまァ そ「あいヨ鳥渡(ちょいと)お酒にしようヨいゝかひ 吉「あゝたのまァときにねえさんおめえ里は下野(しもつけ)ちやァねえかい そ「人の国なんかきかねえのが江戸の礼儀だヨ 吉「すまねえあつしの国訛りに似てたンでねえ。
2月21日夜


「コウいまァ明烏が啼いたナ起きねえかい 浅布(麻布)天現寺裏長兵衛店(だな)畳職人巳之吉ひさご女郎ふでの肩をゆする ふ「うゥん起きていつておくれヨ眠くッて 巳「だらしのねえ女郎だなァいつもこれだ銭払わねえゾ ふ「また枕の下に入れてッておくれヨ巳之さんだから気がゆるんてさァまた来てネ
2月¥日朝

〽︎梅は咲いたかァ桜ァまだかいな 藤紫「ォャ主さま夜明からご機嫌でありんすなァ 川暁「桜ァ咲いたらこの中の町の埋込桜もいゝが振新から禿遣り手までみんなで向島の土手へ花見にくりだそうとネそんなときぢやァないとお前は外の空気が吸えねえだらふ 藤声を忍ばせて泣く
2月23日朝


本郷大根ぱたきゝようや女郎はた「あゝ明烏が啼いちまつた 夜ァ短ひねえおかえりかい看板(法被)着たとこ見ッとあんたそこの前田さまンとこのお中間さんだらふうれしいねえ裏ァかえしに来てネ赤門ン中入つて見たいなァ立派だらふなァお殿様に見初められたりしてどうしよう 前田家中間辰蔵「おめえは長生きするゼあばよ
2月24日朝


浅布(麻布)香貝(笄)橋きねや女郎はな「おまいさんまだ呑むのかえあたしァいゝけどあしたの朝になつてまたもめンの御免だヨ 中間伊佐吉「なめちやァいけねえはなおれはそんな野暮ぢやァねへそんぢよそこらの中間さまと中間さまがちがはァおそれおほくも高木さまの中間さまヨ朝でも夜でもゝつて来ひッてんだべらぼうメ
2月24日夜


品川宿飯盛女良(じよらふ)たみ「お客さんどッから 牛飼作蔵「高縄サ た「江戸の人かと思つたヨ 作「べらぼうメおいらンとこまでが江戸で大木戸ヨ た「アラえらそふにそんなら牛にのつてきたンかひ 作「またぬかしやァがる女良だ牛に乗つておめえら買ひに来るンはお山ヨおらが乗るか商べえもんだ
2月25日夜


湯島下明けのや女良(じよらふ)すえ「ホイ明烏が大声で啼いて飛んでつたヨけふは建前だつてゆンべ言つてなかつたかい 内所でお茶いつぺえもらつてくッからその合間に身支度なさいやし 入谷大工権造「ありがとヨ目が覚めるやふな熱いのたのむゼ す「合点承知サ祝いの門出だもん切火してあげッから
2月26日朝


柳原土手そば屋台大的屋弥兵衛「コウ姐さんおどかすねえ後から現れッとびつくりすらァ 夜鷹そめ「ごめんヨ夜鷹が正面でそばァすゝッてたらお客に悪ひぢやねえかい 弥「そんな遠慮はいらねえヨ立派なお客さまヨ そ「お世辞にもそふ言つてもらえッとうれしいあたいら人あつかひされないから 弥「泣くねえ
2月26日夜


薬研堀不動尊裏きちや女良よし「ハイ起きた起きた烏が啼いたヨ仕事お行き 屋根葺職人丑松「アァけふも人の上ェ立つ仕事だ見上げたもんだよ屋根屋のふんどしッてコウおいらのふんどしどこいつた よ「やだよ丑さん首に巻いてるヨ 丑「危うくてめえのふんどしで死ぬとこだ湯ゥいつぺえくんねえ よ「あいよ
2月27日朝


上野山下なりた屋けころいね「ゆんべお客さん下谷練塀小路だつてたよね 連尺職人金三「オォもふ烏啼いたけ い「烏ぢやないよねりべ小路だヨ 金「それがどうした い「うそだらふあすこァお侍の屋敷の通りだヨあんた職人だらふ法被着て股引はいてンぢやねへかだますンぢやねへヨあゝやだけえンな塩まこ
2月28日朝


浅布(麻布)古川橋際たはら屋酌婦さの「にいさんまえに来たンはまだ暮のうちだよネ 仕事師亥三次「そうだつたなァ さ「あれッきりだからお見限りかとネ 亥「ナニおほつごもりの付け払ひだの正月で仕事は休み銭の縁が切れ裏ァ返しにこれなかつたッて時化た咄ヨ さ「うれしい鬼買ひ(お二階)いこう
2月28日夜


吉原中見世連れの六蔵襖越しに「若旦那起きてやすかいけえりやしようヤ 若「六さんかいあんた一人おかいんなさいなけふはこの花魁とこにゐつづけにするンで 六「待ッておくなさいヨぶん流しにされちやァあつしが旦那にお目玉くらッちまふけえりやしようけえりやしよう花魁からも言つておくんな
3月1日朝


根津岡場所きゝようや女良(じよらふ)よね「源さん雨だヨ 所の大工源次「しけてらァ鴉も啼かねえわけだぜけふはぶん流しにすべえ よ「うれしいそんぢやァもちッと朝寝しようネあたいはそれが仕合せサ雨ァいゝ天気だねえ 源「べらぼうメでえくはおまんまの喰ひあげよ よ「あたいにとつちァやらずの雨サ
3月2日朝


こんにやく島岡場所きくや女郎たつ「おまいさんは木場のお人だらふ 木場川並弥三郎「よく分かるなァ た「そりや座れなひくらひ細ひ股引はいてンだもん知れるよう水に浮いた丸太乗るンだつてねえ恰好いゝだらふなァいつぺん見たひなァ 弥「恰好が命ヨこんど見に来ねえナ た「出らンないんだよゥ
3月2日夜


深川よしの若い衆「おはやふございやすお目覚めでお迎えのせんど(船頭)がまいつておりやすお支度を 日本橋本町手代由三「あァァもふ朝かァ水くんねえ一服吹かしていくべえ伝の奴ァ起きたかい奴ァ酒癖わるかつたなァお店(たな)で猫ォかぶつてやがつたンだナあいつの面倒はもふこりごりヨこんだ一人だゼまた来らァ
3月3日朝


神楽河岸銘酒や暮六ツ酌婦きわ「せんど(船頭)さんいゝ呑みッぷりねえ 船頭徳三「へヽヽ姐さんもいつぺえいきねえ き「アラうれしいお注ぎするわ 徳「ありがた山ところでヨ二階はあるンだらふ き「そりやァあるはよそこに梯子があるでしようだから 徳「だからッてヨそのそれおめえ鬼だらふ
3月3日夜


障子の外より「桑風さまおはやふございやすお迎えの茶屋がまいつておりやす 花魁花霞「あゝもふそんな時刻かえ話もまだ尽きせぬものを桑さまへ主さまへきつとでありんすぞへきつと叶えておくんなましえこの花霞は主さま頼りに生きておりんすのえ 桑「花霞按ずるねえ気持はみんなわかつてゐらァ任せておきなせえ
3月4日朝


甲駅(新宿)遣り手「この子ヨいゝ子でしよう 市ヶ谷指物師寅吉「もしやおめえさん吉原にゐた夕月姐さんぢやァねえかい住替えしたンけ 遣「オヤ吉原のお馴染みさんかい 寅「そふぢやァねへンだ高根の壁の花ッてェ奴ヨあつしなんぞの手が届くお人ぢやァなかつたンだこゝの名はたみか通わしてまらふゼ
3月4日夜


深川櫓下こま屋女良(じよらふ)みの「ずつと来てくれてたけどらい月年があけンだ 高橋(たかばし)舟大工町作左衛門店信次「よかつたねえ み「よかァないのサ引き取つてくれる人はゐないし郷は厄介者だからけえれるわけないし 信「閻魔さまが死んだッてやつだな引き取り手がねえ み「笑えないよう
3月5日朝

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