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2014年2月 2日 (日)

其五 百五十字洒落本『江戸柄花之明暮(えどもようはなのあけくれ)mixiつぶやき覚書

ご存知前書
江戸の戯作にやァ洒落本人情本滑稽本などがありやすがその内花魁女郎とのふれあいを描いた洒落本の真似事を目覚めのあくび寝入りの舟こぎの間の速書の一興お目にかなえばの仕合せでございやす


コウ今夜ァ春めいてンなァ 白山下岡場所女良(じよらふ)いち「勝つァんがらにもなく風流なこと云ふねえ 定斎屋勝三「べらぼうメ小ばかにしやがつて い「おこッちやァやだよ勝つァんのおこッた顔は苦みばしつて女泣かせだねえ 勝「このやらふどこまで洒落やがるはッたおすゾ い「またいゝ男だ
1月28日夜


騒がしくッて目がさめらァこれだから宿(しゆく)はいやさネ 品川遊廓女良(じよらふ)こう「仕方ァないわさ旅ィお発ちなさるお客さんンばかりだもン伊佐さんは寝起きが悪ふありんすなァ 芝次郎兵衞長屋指物師 伊佐次「よしやァがれ北州の真似ァ歯が浮かァ ご「アレ言つたネつめるヨ 伊「よしァがれ
1月29日朝


谷中岡場所女良(じよらふ)さと「あしたァおほつごもり(大晦日)だえこんな晩によく来ておくれだよやつぱり忘れないでゐてくれてたンだ姿見せなひンでどつかにいゝのができたんぢやァなひかとやきもきしてたンだヨねえもつとこっち向いて顔ォよく見せておくれッたらねえ与三さァん 桶職人与三「掛取ァこゝまぢやこねえ
1月29日夜


日本橋次衛門店(だな)葦簀職人定八「源公起きたか迎えの舟きてるとヨ 深川女良(じよらふ)よし「お迎えだよ起きねえナ 指物師源三「もふ朝かいさっき寝たばかしヨ よ「そふだよゆンべあんなに呑んでさわいでたもン早くけえッておくれこれからあたいが寝る番なんだからネ
1月30日朝


浅草諏訪町甚兵衛店(だな)下駄職人卯之吉「おめえと元旦の屠蘇を一緒に酌みたくッてヨそいでおほつごもり(大晦日)の登楼と洒落たッてわけサすくねえがこれ年玉だ 鳥越岡場所女郎かつ「ありがとうれしいヨ卯之さんこふしておまいさんと除夜の鐘きくと年が明けて所帯持つたみたいで泪でちまつて 卯「泣くねえ
1月31日(太陰太陽暦正月元旦)朝


京橋白魚屋敷裏舟大工治助「おッ東雲(しのゝめ)が明けてきたゼめでゝえ元旦てのは鶴が啼くンかねえ真ッくろひ明烏ァいたゞけねえヨ 洲崎女郎うめ「元旦だもんネ飛んでくれたらありがた山だねえ 治「公方様の禁鳥でお狩場が上総にあンだらふ飛んできておかしかァねえナ う「サ祝膳だよお屠蘇をのもふよう
1月31日朝(太陰太陽暦正月元旦)


両国薬研堀喜左エ門店(だな)左官末吉「こねえだ深川いつたと思ひねえ 深川女良(じよらふ)はな「こゝ深川だよ 末「咄の腰おんねえおめえハ行つたか は「どこゑ 末「わかンねえ連れてかれたから は「そいぢやァわかンないよ 末「握り鮓ッてナ目のめえでつくッてすぐ喰えンだ華屋与兵衛ッて奴ヨ
1月31日夜

本郷大根ッぱた岡場所女良(じよらふ)ゆう「お客さん烏が啼いたヨ起きておくれおかみさんがうちで待つてるヨ 根津作左衛門店(だな)大工五郎八「けッそんな結構なもんがゐりやァこんなとこくッかよふ生涯九尺二間の侘び住まひッてネまたくるゼ馴染みになッからナあばよ ゆ「せわしないねえ一服ぐらひしていきなヨ
2月1日朝


田町稲荷新道岡場所たま屋女郎よし「松つァん今夜ァお酒がすゝまないねえどうしたンだい 金杉八兵衛店(だな)錺(かざり)職松蔵「おりやァもふ四十だがよう独り身ヨ よ「知つてッヨ馴染みだもん 松「おめえこないだこの三月で年が明けるッてたナ よ「そうなんだヨゥ 松「おれンとこ来ひ嬶ァになれ
2月1日夜

市ヶ谷軽子坂岡場所花のや女良(じよらふ)さと「おやッ明烏が 神楽河岸人足卯乃吉「ちッもふ朝かァけさァ荷があがンねえからいゝがよふ さ「よかつたねえお湯だけど呑んで往きなよト手あぶりの火をかきたてちッと熱くなつたンを湯呑みに注ぎ塩をひとつまみぱらぱらと落とし卯乃吉へ 卯「あゝうめえなァ
2月2日朝

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