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2014年2月15日 (土)

其八 百五十字洒落本『江戸柄花之明暮(えどもようはなのあけくれ)』mixiつぶやき覚書

ご存知前書
江戸の戯作にやァ洒落本人情本滑稽本などがありやすがその内花魁女郎とのふれあいを描いた洒落本の真似事を目覚めのあくび寝入りの舟こぎの間の速書の一興お目にかなえばの仕合せでございやす


神田川柳原土手夜鷹えん「ねえ鳥渡(ちょいと)そこ往く看板(武家屋敷の法被)のお兄さん 松浦(まつら)家中間弥蔵「なんでい夜鷹か え「そうだよゥ 弥「洒落になんねえヤこの寒空の下あやまるあやまるこちとら丸出しの尻に粉吹いてンだ え「そんならねえ熱いぶつかけおごつておくれよゥ
2月10日夜


根津権現地内岡場所きゝよふや女郎やえ「源さんけふは雪休みぢやァねえんだらふ 大工源左「ホイそふだ往かにやァ や「湯ゥいつぺえ吞んでキなよ帳場(仕事場)遠ひンだらふ日本橋の河岸に屋台が出てるッてなんか食べてキなヨ 源「おめえも世話女房だなァ や「フンなにィいゝやがるゥ早くおいき
2月11日朝


居酒屋の床几横座りの大工卯吉「一辺でいゝンだ昼三ッての買つてみてえ 兄貴分勝吉「おめえ向ふ見ずな野郎だゼ三分は花魁だけの値段ヨ見世中に花(祝儀)ァまかにやァなんねえ舌(小判)ァ何枚だしたつておッつかねえそれにあつしら法被は揚げてくんねえとこヨ傾城ッてな城持ち大名の遊び道具サいつもの地獄が似合ひヨ
2月11日夜


上野山下ひさごやけころいの「起きとくれ烏が啼くヨ 今戸瓦焼職春吉「寒くつてやだなァ ト言ひながら腹這ひなつて煙草盆をひきよせ「火が消えてらァ「もふお仕舞ひッてことだよ 春「邪険にすんねえ火種ぐれえもらつてきてくれヨ い「仕様がねへなァ 春「ついでに熱い茶いつぺえたのむゼ
2月12日朝


「コウみやげだゼ 黒門町弥兵衛治店(だな)里次谷中根津女良(じよらふ)さか「うれしいおだんごぢやないけえおぼえてゝくれたンだオヤ四ツだよだんごッて五ツだよネ 里「四文銭(しもんせん)がでたらふそしたら客が一串五文のとこ四文銭いちめえしかおいてかねえンで仕方なく四ツにしたンだとマァ喰ひねえ
2月12日夜


深川岡場所きねや客舟大工由三「おめえ三月年明けだよナこゝでゝどこいく 相仇くめ「それが困りサ余計もんだから里にやけえれねえし身請けがいねえからその日のねぐらにもネどつか住込るといゝンだけどサ 由「舟大工の嬶ァになるケ く「誰の 由「あつしヨ く「本気かひ 由「かついでどうする
2月13日朝


深川不動尊地内岡場所万万屋(よろずいちりきや)馴染み客小間物担売り時之介女郎もめゑ「あつしの名ァは二本差しみてえたがおめえのもかわつてンな も「あたひのほんとの名はきぬッてのサそしたら庄屋さんが小作の娘が絹かッてンでおとッつァん怒つて木綿なら文句なえべえでもめになつたのサわらふナ
2月13日夜


四ツ谷弁天岡場所遊客中間吉左「こゝァ無精もんの場だナ 相敵そめ「なんでヨ 吉「甲駅まで億劫ッて奴の手近の間に合わしだナ そ「悪かつたネかえつておくれ明烏が間に合わせに啼いたわサ 吉「このあまァ四ツ谷新宿馬糞の中に鬼あざみダざまあみやがれ二度とくるけえあばよ そ「とッとおいき塩まくヨ
2月14日朝


「旅ァ日延べだなァ 京橋小間物商京屋藤兵衛降る雪にため息で障子をしめる 品川宿場女良よしの「お客さん上方までいきなさるのかい 藤「あゝあきないの用でね よ「いゝねえあたいは相模から年季できてもふ五年だ跡(後)五年こッから出られねえヨ 藤「ねえさん熱ひのをもふ一本一緒に飲もうかネ
2月14日夜


湯島坂下岡場所ひさご女良(じよらふ)いく「起きてごらんナ雪があんなに竹ァよく折れないねえ 馴染み下谷治右衛門店(だな)指物師栄三「春の雪ァ重ひが竹ァじきにはねけえすゼ湿り雪ァすぐ落ちる笹の雪の湯豆腐喰ひたくなつたコウけさァぶん流し(居つづけ)だ内所(ないしよ)に湯豆腐たのまァ雪見と洒落やふゼ
2月15日朝

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