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2010年7月 8日 (木)

巻の三 都々逸手前美素(どゞいつてまえみそ)

  ほの字とかいて消してはみたが やつぱりほの字とまた書いた

  洒落なら言へる惚れたの三文字(みもじ) ほんに惚れたかなかなか言へぬ

  かみなりさんは不通(やぼ)な神さん 帯をといても素通りさ

  三月(みつき)しばりも悪くはないが 百主(ひゃくぬし)三方(さんかた)せちがらひ

       ※三月(みつき)しばり=三ケ月契約の妾。金のない旦那になるとひと月しばりなどもあった。江戸語。 ※百=何にしても百文ぐらいしか遣わないケチ。江戸語。

  浴衣の胸もと団扇の風に 湯上り肌が艶めかし

  鳴海しぼりに献上博多 誰に逢うやら夏の宵

  蛍かわいや五分の身なれど 恋に身を焼く心意気

  先のことなど知るよしないが せめてもちたや新(あら)所帯

  主と内緒の秘めごとなれど ついうれしさに口すべり

  いとし殿御と飲み分け濃茶 これがほんとの恋のお茶 

  おまえ朝顔わしゃ根なし竹 すがりついても明日しれぬ             
 
    胡瓜が瓜と相撲とつたが こ(胡)ろりと負けて味噌つけた

    とこぶしさんはあわびの乾分 ぢやござんせんちび親分

    渡る歳月(としつき)面影橋よ 胸のおまえは若いまま

    青梅(あふめ)縞着て前掛しめて 上野山下目をくぐり

  釜揚げうどんは芳町(よしちよう)好み 妾(あたしァ)主(ぬし)の手ごね蕎麦
    ※芳町=江戸日本橋にあった男娼が多くいた町。 

    鳥渡(ちよいと)ひと雨やらずの雨よ 帰しともない人もある

    あやめ咲いたかいつはつまだか 主(ぬし)は花好き浮気蝶
    ※いつはつ=アヤメやカキツバタに似た花。

    梅雨もありャこそ相合傘で 肩のふれあううれしさヨ

折込

都々逸楠子姐さんのお題を拝借。にがうりのお題は暑気払い向きですが、折込は難儀でございやすヨ。

に 苦み走った
が 顔立ち見れば
う 瓜売り似つかぬ
り 両(りゃん)の果て
    ※両(りゃん)=両刀。武、の意。武家が落ちぶれて瓜売りをしている様。

わ あたしャ辛抱
か 数々したが
あ あんな百主
ゆ ゆるしャせね

あ 逢ふてみたいが
お おまえはつれない
う うわきのうわさ
め 面喰いナ

さ 酒を呑む人
さ さくらのお人
の 呑めば呑むほど
は 花の色

さ 酒硯ぶた
さ さサお呑みなと
の 呑ませておいて
は 早まわし
   ※硯ぶた=酒の前菜を載せる蒔絵の器。郭で使った。※まわし=遊女が他の客の所へ行ってしまう。

ひ ひなの風情の
こ 小梅の寮で
ぼ 惚れた主との
し しとね敷く
  ※小梅=向島小梅村。※寮=別荘、別宅。江戸語。

ひ ひつこく好きと
こ 恋文だせど
ぼ 惚れたあの人
し しらん顔

ひ ひなにまれなる
こ 小粋なおんな
ぼ 惚れてみてみりや
し しおらしや

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