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2010年7月13日 (火)

巻の四 都々逸手前美素(どどいつてまえみそ)

どうした風の吹きまわしかこゝンとこ都々逸にはまつておりやして。なに、唄えやしやせんからへたな心太屋でして。つくばかりッて洒落ヨ。下手も下手なり数つくりやァなんとかッてえやつでして。暑い夜の気散じに笑つてやつておくんなせへナ

風の吹きよでうわさが耳に ほんに気になるあのお方

佃をんな()は白魚指で 恋の三弦弾き鳴らす

恋の三囲(みめぐり)牛島あたり 今宵逢瀬の屋根の舟

惚れたはれたも一夜の洒落と 明けの烏ですみ田川

惚れた想ひはさらさらないが なぜか気になる宵の口

けふも梅雨とて濡れちやァゐるが 主の来ぬ夜()が気がもめる

ほおずき市でお見かけしたが ずつと出逢えぬ気負い哥(あにィ

)

惚れてくれたかおみくじ引いて 好きと出てても気がもめる

来るか来ないかかんざし投げて 畳の目かずで恋占い

肴があつて酒のない夜() 揚げ屋で回しにあつたよう

川風うれしや夏の夕ぐれ つなぎとめたる首尾の松

川面つたわる鐘は浅草 さざなみたてる催合(もあい)

涼し目もとで鳥渡(ちよいと)流し目 男ごろしの江戸のあだ

酒を呑む人さくらのお人 呑めば呑むほど花の色

酒硯ぶたさサお呑みなと 呑ませておいて早まわし

硯ぶた=酒の前菜を載せる蒔絵の器。郭で使った。

まわし=遊女が他の客の所へ行ってしまう。

折込都々逸

お題

ひ ひなの風情の

こ 小梅の寮で

ぼ 惚れた主との

し しとね敷く

小梅=向島小梅村。寮=別荘、別宅。江戸語。

ひ ひつこく好きと

こ 恋文だせど

ぼ 惚れたあの人

し しらん顔

ひ ひなにまれなる

こ 小粋なをんな(女)

ぼ 惚れてみてみりや

し しおらしや

   喜三二 作

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