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2009年7月 2日 (木)

【番外】しかしなんだゼ

 こねへだの『にやんの事だ』ヨ。あっしが手に入れた洒落本大成にのってるその作のさわりを鳥渡(ちょいと)ご披露申しあげやしたでやしよう。「お手が鳴るなら銚子(てうし)とさとれとは。ずつとむかしの事にて当世は按摩はヒイと吹き。夜鷹蕎麦は。チリヽン\/とならし。人を呼ぶに。手を叩かずに畳をたゝく国有り。」 この下りサ。お銚子のお代わりッてンで手を叩いて仲居を呼ぶのは平成のいまの御代にまでつゞいたならいだが、そいつハ憚り多しとなつて、代わりに畳ィ叩いた。猪牙で深川どんちやん騒ぎ、こいつもお上の目が光る。やむなし大川渡らず柳橋、船宿の二階へしけこんで猫を呼び、三味の音下げて爪弾かせ、鳥渡喉を聞いたり聴かせたりの渋いお遊び。こいつァみんなお上の奢侈(しゃし)ご禁止の差し障りからでたンだッてねへ。按摩はヒイと吹きッてェ書いておりやすンだから、天明元年よりめえハ、売声ッてのも変だが町を呼ばッて歩いてたンだらふ。そいつが小さな笛を吹いて歩くやふになつたッてェわけだ。夜鷹蕎麦が繁昌するやふになつたら、つぎに出てきたやつァ屋台の軒に風鈴ぶる下げやがッた。売声なしでも分からふッてものヨ。天窓(あたま)のいゝやつァゐるもんだゼ。人呼んで、風鈴蕎麦ともッてネ。洒落本もばかにやァできねへ。天明元年、いまおなじみの西暦で言やァ1781年、こンときこの書ハ出たンだが、そンころのご時世が分からふッてものサ。お作者の止動堂馬呑先生、ありがたや\/。

なお\/書き
 あっしが青の比(頃)の朋友(だち)に、のぞき機関(からくり)の口上なんかゞうめえ野郎がゐて、こんな文句をおせえてくれやしたッけ。
  親ばかチャンリン蕎麦やの風鈴もりかけ八厘按摩上下(かみしも)十六文

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