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2008年10月 7日 (火)

【番外】川柳ひとり柳戯溜(やなぎざる)(七)

   寺子屋と あきないのよう 呼ぶ無礼
                                                  めえッから江戸を舞台にした小説やドラマで、どうにも癇に触ッてしょうがねえことがありやすのサ。そりァ寺子屋ッて呼名よ。これが浪花の咄ならよござんすヨ。だがよ、江戸を舞台にしてそりァねへだろうッてことヨ。子どもたちァ集めて読み書きをおせえる処を江戸ぢァ指南所(しなんじょ)だの指南所(しなんどころ)ッて呼んだッて聞きやすゼ。師匠にァお武家が多かったそうでネ。こりァしょうべえでやってンぢァねへ。浪花はあきんどの町だから、なんでも商売屋のように言ふが、江戸はそこんとこちゃんとわきめえていて、寺子屋たァ言わなかったそうですゼ。江戸の町ッ子たちのその気遣いがあっしァ好きヨ。

   あつかまし 願ひたくさん 百旦那

  お寺へのお布施なんかを百文しかださねえけちな旦那を百旦那と江戸ぢァ笑ったそうヨ。こりァ言われてみりァあっしがそれヨ。浅草へのして観音さんをお参りしても、その辰巳に見世ェ張ってる弁天さんお訪ねしても、ちャりんト投げ込む浄財はいつも決まった偽銀いちめえ。たったの百円ヨ。その割りにァ願い事の欲が深過ぎるぜトお二方もあきれてご利益なんぞやれねえトぼやいておいでだろうねェ。たまにァ五百旦那ト気張りァなるめえよ、なんてネ。そんな端金ぢァやっぱり駄目か。

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コメント

指南所でしたか。
勝手に子供が読み書きそろばん習うのが寺小屋、ちょっと学問くさくなると指南所かと思い込んでおりました。
こんなことにも、商人の街と武士の街の違いがあったのですね。貧乏武士の心中が察しられます。

お賽銭・・・・ご縁があるようにと5円。さらに始終ご縁があるようにと45円。
これって、いけませんかしら・・・。

そうだったのですか。
なるほど、伺ってみないとわからないことが一杯ありますね。
てっきり寺子屋というのがお江戸も京大阪でも同じかと思っていました。
ありがとうございます。

私もどこでも100円で済ませていただいております。
百内儀といわれようと これ以上は出せませんわ。
それこそ 財布の中身と相談です。

寺子屋と寺小屋とよく間違えてましたよ。
どっちだったかなぁ~って。
でもそれ以前のお話だったって訳ですね。
十やそこらで色々な書付を書ける位には成っていたっていうから、
しっかりしたもんですね。

moon3風知草姐さん江

 始終ご縁があるようにッてのはよござんすねェ。四十五円とは気づかなかった。あっしも今度そうしてみよう。ご縁玉(五円玉)ッてのはな\/財布にへえって来ないもんですからネ。そいつをお参りまでに心がけて用意しておくッてのは、ひとつの真心でやしょう。観音さまも弁天さまもぐらッときてくれるかもしれやせんねェ。ほんとは額の多さぢャござんせんもんね。こころだよッてネ。

 喜の字

moon3おあやのお内儀さま江

 百内儀ッてのもいゝぢァござんせんかい。ご自分で唱えてゐると、そのご利益で衝動買いをしねえかもしれやせんゼ。おッと、こいつァ出過ぎたこと言ッちまった。勘弁してくんな。

 喜の字

moon3ぱら姐さん江

 御家流ッてんですかね、のたくったような文字でやすネ。あれを子どもも大人もみんな読み書きできたそうで。西洋でもあのじでえに日本ほどの国ァなかったせうですゼ。そいだもんで、子ども向けの赤本や女性向けの人情本、男女の大人に大受けの膝栗毛なんかの滑稽本の出版があったンですナ。
落語で文字を読めねへひとを種にする咄がありやすが、ありァそんな人はいねへからやれたことでね。客に読み書きだめな人がふつうにゐたらやれねへ咄ですワ。
それにしても、江戸の末裔のあっしらが、御家流の文字の読み書きが自由にできねへッてのは情けねへ教育受けてきたもんだねェ。

 喜の字

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