無料ブログはココログ

« NHK陽炎の辻 贔屓 | トップページ | 其の弍 贋作良寛食(にてひなりりょうかんのゆうげ) »

2007年8月 7日 (火)

いろはにほへとよめもせす 其の参

Photo  歌麿の描きし、當時(※)全盛美人揃、越前屋の花魁、その名ハはるか唐土の、団扇の中で団扇持ち、詠みし歌は後朝(きぬぎぬ[※2])の、別れ惜しき首尾の松、頬かすめる大川の、微笑み浮かべる朝風に、昇る旭の猪牙早し。

  詠み人  柏木亭樟長

  きぬ\/の
      己(わ)かれハ(は)
                 をしき
     三千里
  もろこし乃(の)
              君
      我朝の家

  我が朝ハきぬぎぬ(後朝)に掛けたと読んだが、いかゞか。詠み人に訊ねたくとも知らぬ人。
  サテそれにしても、唐土と太字で書かれたその脇の、河(か)やの、をり可(か)ハ番新(※3)振新(※4)か、吉原知らぬ野暮喜の字、色はにほへど読めもせずが口惜しゝ。

附(つけた)り
(※1)當時。今、現在、の意。現代ではあの頃の意味で過去を表す言葉として使われることが多いが、江戸時代は原意の通りに用いられていた。
(※2)後朝。男女が共寝ののちに迎える朝、の意。衣衣、の文字もあるが、江戸の風流本などでは後朝の字が用いられることが多いようである。
(※3)番新。番頭新造の略。花魁に付き従い、その身の回りの世話をする係で、将来花魁になる。
(※4)振新。振袖新造の略。新造の下位の者。まだ16歳の元服前なので、振袖を着ている。

« NHK陽炎の辻 贔屓 | トップページ | 其の弍 贋作良寛食(にてひなりりょうかんのゆうげ) »

コメント

 なんだい、なんだい! 吉原通いとは歌でもいただけないねェ~。
 吉原を知らぬ旦那の野暮がいい。

サテ平成の吉原は何処ならん。行きてしやまん、吾勉学のともがら(※)。

  喜の字

附(つけた)り
(※)ともがら。徒。いたずら、の訓あり。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/127972/7450061

この記事へのトラックバック一覧です: いろはにほへとよめもせす 其の参:

« NHK陽炎の辻 贔屓 | トップページ | 其の弍 贋作良寛食(にてひなりりょうかんのゆうげ) »

最近のトラックバック

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31